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16年春リニューアルしました! 蒼辰が書くおハナシを随時アップしております。ちゃみのMCともども、読んでやって下さいまし。
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中原淳一展のお話。

 お暑うございます。
 みなさま、熱中症・夏バテ対策は万全にね。

 さて本日は、日曜日に観覧してましりました、中原淳一展のお話でございます。
d0287447_15534243.jpg 中原淳一って、ご存知の方はご存知かと思いますが、一応、おさらいしておきますね。
 中原淳一さんは、1913年 大正2年のお生まれです。
 つまり、今年で生誕百年なんですね。
 なので、大々的に展覧会が開かれ、各地を巡回中です。

 昭和の初めから、雑誌「少女の友」の専属画家として、十代の女性に大変に人気のあるイラストレーターでした。
 そして戦後、「それいゆ」という雑誌を自ら創刊します。
 昭和21年。戦後すぐの、まだまだ世の中全体が落ち着かず、物もない時代です。

「それいゆ」は、なんていうんでしょ、モード雑誌? なのかな。
 中原淳一さんがデザインするお洋服や、新しいファッションの提案なんかをする雑誌でした。
d0287447_1559636.jpg
 その頃、お洋服やさん行ったって、お洒落な服なんか売ってません。
 どうしたかというと、今でいうファッション雑誌を見て、気に入ったデザインを洋装店で作ってもらう。器用な人は、自分で作る。あるいは、近所の洋裁の心得のある人に作ってもらう。
 つまり、お洋服は、買うものじゃなく、作るものだったんですね。

 ある意味、今よりお洒落だよね。
 なにしろ、自分好みの服を、ワンオフで着てるわけだから。
 そして、「それいゆ」が提案する中原淳一さんデザインのお洋服は、若い女性から圧倒的な支持を受けたのであります。
d0287447_15551030.jpg
 こちら、中原淳一デザインのブラウスを制作して、展示してたもののお写真です。
 どお? おっしゃれ〜っでしょ。
 けどさ、ワンピとかと違って、ブラウスって、作るのムツカシイよね。お母さんにあ〜でもない、こ〜でもないって注文つけて作ってもらった女の子もいるのかも。
 出来上がって、袖をとおすとき、うれしかったろうなぁ。

 そんなわけで、1960年 昭和35年にご病気で療養生活に入るまで、「それいゆ」と「ジュニアそれいゆ」は、十代後半から二十代前半の女性の圧倒的な支持を得ていました。
 この時代に少女時代を過ごした人の多くが、「それいゆ」に、中原淳一さんに、憧れ、影響されてきました。
 展覧会の図録に出てくる、少女時代に「それいゆ」に憧れてた方のお名前だけを見てみても、森英恵さん、池田理代子さん、コシノヒロコさん、田辺聖子さん、などなどのお名前が出てきます。

 つまりさ、年代的にいって、70年代の初めからわき起こるDCブランドブームの立役者だったファッションデザイナーさんたちの年代なんですよね。
[70年代DCブランドブームは、中原淳一の影響なくしては成り立たなかったはずだ]
 と、蒼辰は断言しています。

 ふ〜む、そうかもしれない。
d0287447_16294.jpg
 しかも「それいゆ」が提案したのは、ファッションだけではありませんでした。
 小物や髪型はもちろん、お部屋のお洒落な改造や、少女らしい言葉づかいにまで及びます。
 今風にいえば、お洒落な女の子のためのライフスタイルの提案だったんですね。

 蒼辰は、
[お洒落するココロ]
 の、提案だったのだろうと言ってます。
 どゆこと?

 お洒落に暮らしたい、お洒落な自分でありたいと思うココロこそが、お洒落な生活・ステキな人生につながると、中原淳一さんは考えていたのではないだろうか、と。
 ふむ、なるほど。

 確かにね。ブランドバーゲンで嵐買いして、ご飯は松牛ですますっていうのも、安く買ったんだから、食いもんで浪費はできないっていう合理的な考え方かもしれないけど、なんか違う。
 ブランド品を持つことの[ステイタス]を喜ぶより、日々の暮らしをお洒落に演出するココロのほうが大切ではないか、と。

 そりゃ憧れっけど、大変だぜ、それ。
 だから、ココロ。
 あ、そういうことか。心がけね、心がけ。
 はいはい。

 病から癒えた中原淳一さんは、1970年 昭和45年に「女の部屋」という雑誌を新たに創刊します。
 この時代の作品も、展覧会には出品されてました。
 けど、70年という時代を考えると、当時すでに、古くさく感じられたかも知れません。

 世はすでに、アンノンの時代でした。
 貧しい時代には誰もが憧れた世界も、もうモノがあふれていた時代には通用しなかったのかもしれません。

 簡単に「古い」って言っちゃいけないんだけどね。
 でも、時代はやはり移ろってゆきます。いつまでも最前線にいようと思えば、クリエイターもまた、自己変革が必要となるのかも。
 長い療養生活は、中原淳一さんからそのチャンスを奪ったのかもしれません。

 だからといって「それいゆ」が提案したライフスタイルが古くなったわけではありません。
 お洒落するココロは、永遠ですものね。

 それにさ、展覧会、圧倒的だったぜ。
d0287447_15573196.jpg
 脂ののっていた「それいゆ」時代の作品の数々は、そりゃもう、今でも新鮮。
 横浜っていうハマトラの地で見たせいかもしんないけど、それこそ、今でも十分に通用するお洒落なココロなのでありました。

 「生誕100周年記念 中原淳一展」は、7月15日まで横浜のそごう美術館で開催中です。
 その後、7/24〜8/5が、大坂の阪急うめだ本店、9/14〜11/3が愛知・刈谷美術館、11/9〜1/26まで高崎市美術館、4/2〜4/14まで京都高島屋。
 以降も巡回予定だそうです。

 行ける場所に来たら、行ってみたら。

 あとね、広尾に「それいゆ」のショップがあるんだよ。
 詳しくは、中原淳一ホームページ
 http://www.junichi-nakahara.com
 を、見て下さい。

 そんでは、また明日。
 ちゃみでしたっ!
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by planetebleue | 2013-07-10 16:03 | 読むラヂオ
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