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16年春リニューアルしました! 蒼辰が書くおハナシを随時アップしております。ちゃみのMCともども、読んでやって下さいまし。
by planetebleue
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江戸の年の瀬・その4

 まいどっ、ちゃみでっす。
 さて、今週はずぅっと[江戸の年の瀬]というお話をやってましりました。
 本日はその最終回でございます。

 13日から始まったお正月の準備も、25日ごろにお飾り売りの小屋が立ったりするころには、おおかた整ってきます。
 いよいよ押し詰まってきました。
 今はね、年末にクリスマスってゆう、もいっこのビッグイベントがあるからね。クリスマスが終わると、いよいよ年末って感じですけどね。
 江戸時代、クリスマス、ないし。
 そのかわり、押し詰まってくると、門付け芸人がやってくるのだそうです。
 門付けって? 家々の玄関の前で、芸をやって、お金やお米などをもらう人たち。
 はは〜ん。門の前につけるから、門付けか。
 あ、獅子舞とかそ〜ゆ〜ヤツだ。あれって、お正月になってから来るんじゃないの?
 それとは別に、年末、押し詰まってからやってくる門付けの人たちがいたんだ。
 ふ〜ん。
 狐舞い、太神楽、節季候といったヒトたち。
 どんなことやるの?
 どれも、新年のことほぎっていうんですか? めでたい文句を並べて、ちょっとした踊りのようなものを見せていました。
 狐舞いは、狐のお面に、舞いの衣装・・ってことは、お能の衣装みたいなヤツね、そんな恰好で踊って見せたんだ。
 太神楽は、まぁお神楽なんですが、ちょっとした軽業なんかもやったんだそうです。
 どんなの? ん? 傘の上で、玉や小さい升なんかを転がしたりするの? あ、それって、「おめでとうございますっ」ってゆう芸人さんがやってたヤツじゃない。
 そうなんだ。あれが太神楽なのか。

 そして、節季候。
 これ、「せきぞろ」って読むんだそうです。
「節季で候」がなまっちゃったのね。節季は、季節の終わりという意味ですが、ここでは年末のこと。「歳末でございます」っていうことか。
 数人が、うらじろのついた笠をかぶり、赤い布で顔を隠して、四つ竹などを鳴らしながら「せきぞろっ、せきぞろっ」とはやしながら、家々を回ったんだ。
 けどさ、絵を見ると、かなり汚いですよ、このヒトたち。
 え? ふだんは物乞いやってるヒトたちなんですか。
 物乞いとゆうのわ、放送禁止用語のひとつ、乞食のことではありませぬか。
 ぎょえっ。ばっちぃはずだわ。
 なになに。江戸には、非人という、ちゃんとした仕事につけないヒトたちがいて、そういうヒトたちは、普段は物乞いをし、季節季節には、こんなことやって、銭やお米をもらっていたんだそうです。
 ふ〜ん。

 そんな、物乞いのヒトたちの節季仕事のひとつに、厄払いがありました。
 元々は節分の日だけだったのが、後に、冬至と大晦日にも出るようになったのだそうです。
「月はおぼろに白魚のかがりもかすむ春の宵・・・」って、歌舞伎の名台詞、知ってます?
 ちゃみ、知ってるんだ。三人吉三の大川端の場だよね。ずっと前に見たんだ。
 あの名台詞の途中、「思いがけなく手に入る百両」のあとに、上手影から声が入ります。
「厄払いやしょう、おん厄払いやしょう」
 その声を受けて、
「ほんに今夜は節分か。あ、こいつぁ春から、縁起がいいわぇ」となるわけね。
 はい。蒼辰大好きな、江戸情緒のコーナーでした。

 そうこう言っておりますうちに、やがて大晦日となります。
 って、なんか落語っぽい。
 大晦日といえば、年越しそば。これ、ほぼ江戸がはじまりだろうと蒼辰が言ってます・
 大店などでは、大晦日はとにかく忙しい。そこで、短い時間で、ぱっと食べられるように、奉公人にかけそばを出したのが、始まりだとか。
 そこに、細く長くという願いをこめるところは、やっぱ江戸。言霊の国でございます。
 けどさ、大晦日って、なんでそんなに忙しいの?
 え? 掛け取り?
 江戸時代、お米や、味噌・醤油、炭、またお酒なんかも、ほとんどが掛け売りでした。
 掛け売り?
 買ったとき払うんじゃなくて、あとから払うシステムなんだ。
 でも、忘れちゃわない?
 だから、通い帳というものに、付けておいた。
 あ、ツケにするって、そこから来てるのか。
 で、いつ払うんですか?
 盆と暮れ。あは、江戸時代二大イベントの前なんだ。
 で、お盆は、わりと大目に見る習慣がありましたが、暮れはそうはいかない。待ったなし。
 そうだよね、年越しだもんね。
 そう。暮れには、ツケをキレイにするのが、江戸っ子の義理。ちゃんとしたヒトは、自分から店に行って、精算してきます。
 けど、払えないヒトや、払いたくないヒトもいる。
 そこで、お店の番頭さんとか、手代とかが、掛け取りに歩くことになるわけですね。
 はぁはぁ、要するに集金ね。そりゃ忙しいわ。
 じゃ、除夜の鐘がなるまでは、あちこち集金に走り回ってたんだ。
 え? 除夜の鐘どころか、夜明けまでやってたの?

 ここでちょっと余談。
 中世のヨーロッパでは、日が暮れると、一日が終わります。つまり、夜はもう翌日の一部。
 なので、クリスマス・イヴみたいな、前夜を祝う慣習ができたんですね。
 ところが、江戸では、日の出とともに鳴る、明け六つの鐘が一日の始まりだったので、逆に言うと、それまではまだ昨日。
 つまり?
 元旦の明け六つの鐘が鳴るまでは、まだ大晦日。
 そこで、除夜の鐘が鳴り終わっても、みぁ〜んな寝静まっても、こいつわと狙いを付けた家では、掛け取りが。
「お願いしますよ。いくらかでもいただけないと、もうお売りできなくなりますよ」
 てなこと言って、ギリまでねばってるわけ。
 でも、そこまでねばってた掛け取りも、明け六つの鐘が聞こえれば、もうお正月。あっさりと帰っていったんだそうです。
 さすが江戸っ子。引き際がきれいだわ。

 掛け取りもあっさり引き上げると、いよいよ江戸の町にお正月がやってきます。
 どこからか、獅子舞や三河万歳の声が聞こえてきそうですね。
 そして、二日になると、枕の下に入れる、宝船の絵を売るヒトたちが町に出ます。
 江戸の町って、お正月でも、物売りや芸人の声に満ちていたんですね。
 でも、どこかおっとりとしていて、のどかな感じがいたします。
 そこいくときょうびのトーキョーはどうでしょ。
 スーパー、元日からやる必要、あるんでしょうかね。
 てなわけで、本日というか、今週はここまでです。
 来週はもうクリスマス・ウィーク。三連休とかもあるしね、どうしよっか。
 一日は、クリスマスっぽい話題にしたいな、と思ってます。
 ほいでわまたっ。
 ちゃみでしたっ!
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by planetebleue | 2013-12-20 13:06 | 読むラヂオ
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