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16年春リニューアルしました! 蒼辰が書くおハナシを随時アップしております。ちゃみのMCともども、読んでやって下さいまし。
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ブックレビュー「差別と日本人」

 まいどっ、ちゃみでっす。
 さて本日は、ちょと前に出た本の、ブックレビューでございます。
 初版が、え〜と、2009年の6月、ありゃま、5年も前の本ですね。
 でもって、申し訳ないことに、つい最近、やっと読んだとこういうわけなのです。
 けど、知っててもい〜一冊かなと思って、ブックレビューしちゃいます。d0287447_1910549.jpg

 タイトルは、『差別と日本人』、角川書店の[角川ONEテーマ21]という名前の新書シリーズの一冊でございます。
 著者は、野中広務さんと、辛淑玉(しん・すご)さんとの共著のカタチをとっています。
 けど、実際の中味は、辛さんによる、野中さんへのインタビューです。でもって、関連する事象・事件などについて、辛さんが補足のテキストを加えています。
 さて、そのインタビュー受けたヒト、野中広務さん。もう、多くの方が知ってますよね。
 2003年に引退するまで、衆議院議員を務められた、自民党の重鎮といっていい政治家ですよね。
 小渕内閣で官房長官を、森内閣では、党幹事長を務められています。
 そして、自分が、被差別部落の出身であることを公表したことでも、知られている方です。
 ふつう、差別を受けているヒトというものは、差別をなくすため、権力に働きかけているうちに、反権力的な、野党的な立場に立ちがちなものでございます。
 しかし、野中さんは、被差別部落の出身でありながら、長く、権力サイドの自民党の議員として活動されました。
 まず、ここ、不思議ですよね。どんな人物なんだろうと興味がわいてきます。
 そして、インタビュアーの辛淑玉さんは、ちゃみもよく知らない方でした。
 本の著者紹介によりますと、人材育成コンサルタントを職業としている方であります。
 その一方で、構造的弱者支援のための、さまざまな活動をなさっている方なのだそうです。
 お名前でも分かるとおり、在日韓国人の方です。そこから、いわゆる在日問題だけでなく、広く差別に感心を広げ、あるいは、活動をなさっている方のようでございます。
 と、そんなお二人が、[日本人と差別]をテーマに、さまざまな問題について語ってゆくのが、この本でございます。
 そこには、野中氏の生い立ちや、政治家を志したいきさつもあります。
 国旗・国歌法案や、ハンセン病訴訟、オウム真理教事件と破防法など、野中氏が政治家として取り組んでいた問題もあつかっています。
 ときに、なるほど、自民党の政治家というのは、そういうモノの考え方をするのかと、感心する部分もあります。
 また、野中氏引退後のインタビューですから、現役の政治家、石原慎太郎氏や麻生太郎氏への、野中氏の鋭い批評もあります。
 けれども、テーマはつねに、差別です。
 これほどまでに、差別を中核において、日本社会のさまざまな事柄を語っている本って、めったにないと思います。
 そして、インタビューですので、野中氏のナマなコトバで語られていることも、文章として整理されたものにはない、独特の臨場感をもたらしています。
 インタビュアーの辛氏も、ときに鋭く、ときに自分の意見を前に、またときには、感情的にすらなりながら、ニンゲン野中広務に迫ろうとしてゆきます。
 とかなんとか、なんか抽象的なコトバで語っているのが、ちょともどかしくなりました。
 そう、臨場感なんですよ。
 被差別部落に生まれ、そのことが政治家を志す動機になっていながら、つねに権力側にいた、野中広務という人物が、インタビュー形式だからこその、ある種の生々しさを持って、私たちの前にあらわれてくるのですよ。
 そして、その時々で語られる、差別に関連する事象、事件、出来事もまた、私たちの前に、なまなましく展開してゆくかのようです。
 この一冊、差別問題に感心のあるヒトだけでなく、漠然と差別はいけないと考えてるヒトでもいい、ぜひ読んで欲しい一冊だと思います。
 あ、いや、そうじゃないかも。
 差別問題になんて感心ないってヒトにこそ、これがニッポンのゲンジツなんだとしってもらう意味でも、読んで欲しい一冊というべきかもしれませぬ。
 終わりのほうで、辛さんが、DAIGOのハナシを持ち出します。
 ロック歌手としてのDAIGOは、自分の力だけで、一人前になりました。
 けど、タレントとしては、元総理の孫であることを、やっぱりウリにしています。
 その上で、辛さんは尋ねます。
「野中さんのお孫さんが、祖父の七光りを利用できる日は、来るのでしょうか」と。
 これって、重い質問です。
 野中氏も、被差別部落出身であることを公表して以来、親戚や周辺から、「余計なことをするな」という目で見られたそうです。
 辛さんもまた、本名で生きることにしてからは、家族とは一緒に暮らせなくなったとか。
 差別って、かくも深く、重く、暗いものなんですね。
 差別とか、まわりにないし、と、関係ないつもりで生きていることそのものが、実は差別に荷担していることなのかもしれません。
 ちゃみも蒼辰も、そして当Blogも、差別や偏見、大嫌いです。
 今日のブックレビューはこれでお終いですが、差別とかそういう関連の問題、これからも、ときどき取り上げていこうかなと思ってマス。

 てなわけで、今日はこんだけです。
 週明けは、イタリアGP観戦記の予定です。
 そのあとは? なんでも、カジュアルファッションのハナシだとか・・・。
 ほいでわまたっ。
 ちゃみでしたっ!
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by planetebleue | 2014-09-05 19:10 | 読むラヂオ
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