解禁日近いので、ボージョレのハナシ・その1 |
まいどっ・・じゃないっすよね。 三日もさぼってたじゃないですか、蒼辰。どうしちゃったんですか。 なんですか? ネタがなかったのと、ちょと疲労がチクセキした、って? んもう、困ったもんだわ。 てなわけで、先週水曜以来のupになっちゃいました。 こうなると、予告もなにもあったもんじゃこざんせん。 で・・と。今週の木曜日は、11月の第2木曜です。 ん? それがどうしたの。 お? あ、そうか。ボージョレヌーヴォーの解禁日ではござんせんか。 うひゃっひゃっ。 とかいって、別に、予約してるわけでもなんでもないんですけどね。 けどせめて、そんな時期にはそんなハナシを、とゆうわけで、今週は、ボージョレヌーヴォーと、それにまつわるおハナシでございます。 といっといて、のっけからなんなんですが、先ず表記からいきましょ、表記から。 当Blogでは、あくまで“ボージョレ”でいかしていただきます。 世間では、“ボジョレー”という表記をよく見かけますが、あれ、フェラーリを、フェラリーとか表記していた、その昔を思い出しますです。 なんかさ、最後に伸ばし棒つければ欧米語、的な、古くささを感じます。 一方、かの料理人アラン・デュカスは、“ボジョレ・ヌヴォ”が、本来の発音にもっとも近い表記だと述べたとか。 う〜ん、分かるんだけどさ。 だいたいフランス人って、東北弁的にぼそぼそぼそっと、それもやや気取った感じでしゃべるでないですか。 だから、“ボジョレ・ヌヴォ”になるんだけど、たとえば、フランス語会話の教室で、初心者が発音覚えるとき、ゆっくりやらされます。 その雰囲気に照らし合わせると、“ボージョレ・ヌーヴォー”だと思うんでございますですよ。 だって、アール・ヌーヴォーじゃございませぬか。ボーセジュールじゃございませぬか。 どっちゃみちゃ、語尾のlaisは、あくまで“レ”で、レーと伸ばしたりはいたしませぬ。 てなわけで、当Blogでは、ボージョレ・ヌーヴォーでいかしていただきます。 さて、その、ボージョレ、フランスは、ブルゴーニュ地方の南と堺を接する丘陵地帯で作られているワインでございます。 わりと高級ワインのボージョレ・ヴィラージュとは、区別されるワインなんですね。 いっしょくたにしないように。 でもって、その特徴は、早いハナシが、ヌーヴォー、すなわち新酒で出荷されちゃうということでございます。 もともとは、その年のブドウの出来映えを見るために、手っ取り早くワインにしちゃった、試飲が目的のワインです。 なので、あくまでも軽い仕上がりでございます。 だって、熟成してないんだもん。 もともとは、ご当地のお百姓さんが、収穫を祝って飲むものでございました。 しかし、この、軽くフルーティな味わいが、それもしかも、ごく短い期間しか楽しめない。 このことが、人々に季節の楽しみとして、受け入れられてゆくのでございました。 いわば、パリの風物詩。 そう。パリっ子もまた、ボージョレ・ヌーヴォー、楽しみにしてるでございますよ。 ただしですね、ボージョレ・ヌーヴォーって、庶民のお酒なんですよ。 つまり、高くない。 ごく庶民的なお値段のワインでございます。 これが出回ってくると、「おう、もうそんな季節か」というので、労働者のみなさまが、カフェに集まってきます。 でもって、これまた旬を迎えた生牡蠣とともに、じゃぶじゃぶと飲むのであります。 それも、ごく気軽なカフェでね。 これが、もともとの、ボージョレ・ヌーヴォーをめぐる、パリの風物詩でございます。 決して、高級レストランで楽しむようなものではございませんでした。 そのボージョレ・ヌーヴォー、解禁日が、11月の第3木曜日。と、法律で定まっております。 そうしないと、より早く出荷して、一儲けしようという業者があらわれて、品質の悪いワインが出回っちゃうからなんですって。 ただし、この法律が出来たの、1984年 昭和59年、わりと最近でございます。 それもその筈、もとはすべて国内で消費されていたのに、70年代ごろから輸出もされるようになったからでございます。 でもって、ニホンではなんつってもバブル期ですよね。 これぞおフランスの風物詩、というので、猫も杓子も状態になっちゃいました。 解禁日が法律で決まったのが、バブルの最盛期というの、なにやら意味深ではございませぬか。 てなわけで、先ずは、ボージョレ・ヌーヴォーの解禁、決して高級な楽しみではなく、庶民の楽しみだったのだ、というのが先ずは第1回のおハナシでございました。 明日は、ボージョレ・ヌーヴォーのお供、生牡蠣のおハナシのつもりでおります。 ほいでわまたっ。 ちゃみでしたっ! |
by planetebleue
| 2014-11-18 19:20
| 読むラヂオ
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