excitemusic

16年春リニューアルしました! 蒼辰が書くおハナシを随時アップしております。ちゃみのMCともども、読んでやって下さいまし。
by planetebleue
ICELANDia
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


歌舞伎にはどんなお芝居があるの? その3

 まいどっ、ちゃみでっす。
 さて、きのっからまた、歌舞伎のおハナシなんかさせてもらってます。
 昨日は、時代物と世話物の違いについてでございました。
 あ、そうそう。昨日、時代物は、主に武士や公家など、支配階級にある人々が主な登場人物のお芝居。市井の庶民が主な登場人物なのが、世話物、というおハナシをいたしました。
 若干、訂正しておきますね。
 時代物について、江戸時代以前の、平安・鎌倉・室町などの時代を舞台に、武家や公家などを主な登場人物としたお芝居、ということになります。
 ただ、これもちょと説明がいるんですよね。
 なんせ、江戸時代のことでございます。表現の自由とはほど遠い時代でございます。
 お上が、気に入らないようなことはできない。
 そこで、江戸時代の、ということは、同時代のおハナシであっても、時代を移しちゃうんですね。
 またまた忠臣蔵を例にとれば、吉良上野介は、高師直と名前を変えて、将軍・足利尊氏の弟の執事という設定になってます。
 つまり、時代を室町時代に移しちゃってる。
 こうしておくと、仮にお上から「どうなの?とか言われても、「先般起こった事件を題材なんてとんでもない。これは、室町時代を舞台にした創作でございます」と言い訳がきく。
 てなわけで、武家など、支配階級のおハナシ、例えばお家騒動なんかでも、時代を室町とか平安に移しちゃう、ということが行われていたわけですね。
 だから、時代物、か。
 あ、なんかすっきりしたぞ。
 例えば、「義経千本桜」とか「菅原伝授手習鑑」とかは、それぞれ源義経や、菅原道真を題材にしてますから、もとより時代物でございます。
 けど、それ以外にも、江戸時代の事件なんだけど、お上に差し障りがあるから、昔のハナシにしちゃった。
 そういうものが、時代物でございます。
 ふいっ。けっこクリアな説明になったぞ。
 ただし、です。江戸時代からみて、昔を舞台にした、すなわり時代物といっても、衣装や風俗なんかは、江戸時代のまんまだったりします。
 まぁ、これはね、そこまで考証できなかったってこともあるだろうし、あんまし考証しちゃうと、江戸時代の観客にとってリアリティがなくなっちゃうということもあったかもしれません。
 義経千本桜でいえば、通称「すしや」と呼ばれる三段目なんか、ま、世話場なんですが、衣装・風俗なんかは、ほぼ江戸時代です。
 このあたり、歌舞伎って、そういうもんだと思ってもらうしかないんですが、ケド、今日では江戸時代も、もう昔ですからね。案外、見ててもそんなに違和感感じないかも。
 さて、その世話物です。こちらは、市井の庶民が主人公ですから、同時代の事件でも、堂々とお芝居にしちゃったりします。
 いわゆる近松の心中もの、「曽根崎心中」とか「心中天網島」とかは、みな、実際に起こった事件を題材にしてます。
 そう、ゲンジツ社会の心中事件を劇化してるんです。
 ある意味、今でいえば、ワイドショウ的なネタを、現代と同じ好奇心から、観客に提供しているといえないこともありません。
 ま、忠臣蔵もそうだよね。
 メディアも、エンターテイメントも乏しかった時代、歌舞伎は、そんな役割をもになっていたのでございますね。
 けど、ここで、またひとつ注釈つけなくちゃいけません。
 近松の心中ものにしろ、歌舞伎三大狂言といわれている多幕ものの傑作、忠臣蔵に義経千本桜に菅原ね、これらみんな、初演は人形浄瑠璃でございます。
 いわゆる文楽ですね。義太夫節に乗せて、人形がお芝居をする、あれです。
 なんでかってゆうと、17世紀ごろ、一時、歌舞伎は人気を文楽に奪われちゃってたのです。
 これ、多分、ふたつの側面があります。
 ひとつは、出雲の阿国という、れっきとした女性ダンサーによって始められたかぶきをどり、あんまり色っぽいというので、禁止されちゃいます。
 そこで若衆歌舞伎という、まだ前髪のとれない少年たちのお芝居に転換します。
 けど、これも、色っぽいと禁止されちゃうんですね。
 どう色っぽかったかは、はい、清想一想、想像してみてください。
 そこで、ついに、成人男子のみによる野郎歌舞伎へと転換いたします
 ここが、現代につづく歌舞伎芸の再出発点でございます。
 けど、ねえ、それまでウリにしてたものとは、かなり違っちゃったわけですから、そりゃ、人気のほうも下降線をたどちゃったんですね。
 一方、同じ時代に生まれた人形浄瑠璃は、わりあい早い時期から戯曲に力を入れていたんですね。
 これ、浄瑠璃っていう語り芸が、ルーツをたどれば、琵琶法師の平家物語にいたる、いわゆる物語をきかせるモノだったせいかもしれません。
 そして同時に、さっきいった、同時代の事件を取りこむのなかも、早くて、うまかった。
 となれば、そりゃ、人形浄瑠璃にお客さんを取られちゃうのも、当たり前ですよね。
 そこで、そんじゃ、その人形浄瑠璃の台本で歌舞伎やろうよ、ということになった。
 これが、18世紀に入るくらいのことでございます。
 これによって、それまで一幕ものしかなかった歌舞伎は、演劇的に大発展を遂げるのでございますが、んじゃ、その前は、どんなのやってたのよ、ってハナシになります。
 しかもさ、時代物と世話物の違いとは、ってハナシじゃなかったの?
 それもさ、歌舞伎にはどんなお芝居があるの? ってゆうのが、そもそも今回のテーマじゃなかったっけ?
 え? だんだん分かってくるから、しばらくガマンしろ、って?
 もぉ〜、なんかなぁ〜。
 昨日といい今日といい、まったく資料あたらず、構成も作らず、見ず転で展開してる蒼辰らしい言い訳でございます。

 てなわけで、今日はなんと、ここまでです。
 明日は、今日のつづきです。
 江戸と上方の、初期の歌舞伎についてなんですか。それで? そうすっと、世話物と時代物の違いが、より分かってくる。
 あ、そうっすか。
 ホントにそうなってくださいましよ。
 ほいでわまたっ。
 ちゃみでしたっ!
[PR]
by planetebleue | 2014-12-03 18:29 | 読むラヂオ
<< 歌舞伎にはどんなお芝居があるの... 歌舞伎にはどんなお芝居があるの... >>