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16年春リニューアルしました! 蒼辰が書くおハナシを随時アップしております。ちゃみのMCともども、読んでやって下さいまし。
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歌舞伎にはどんなお芝居があるの? その4

 まいどっ、ちゃみでっす。
 今週はずっと、歌舞伎のハナシしてます。
 ん〜と、歌舞伎にはどんなお芝居があるかってとこから、昨日一昨日は、時代物と世話物の違いについてハナシてきましたです。
 ま、簡単にゆうと、江戸時代から見て、時代劇、つまり昔のハナシなのが、時代物なのでした。
 けど、境目、けっこアイマイです。
 そこで、はじまりにさかのぼって、どんな風に、歌舞伎の演技が形作られていったかを、本日はちょとたどってみます。
 ほいでね、歌舞伎の発展といっても、上方と江戸では、ちょと違う道筋をたどっているのでありますよ。
 なんせ江戸時代ですからね。江戸と京・大坂、おおよそ10日はかかります。
 のんびり行くと、2週間かかっちゃいます。
 のち、上方の役者が江戸に出てきて、など、交流も生まれるんですが、なかなかね、ヒンパンに行き来するってわけにはいきません。
 そこで、江戸と上方、それぞれで、独自に発展してゆくわけでございます。
 先ず、上方です。
 その当時・・ってゆうのは、江戸時代の初期ね、17世紀、1600年代くらいのおハナシでございます。
 江戸は、まだ新興都市です。
 ニホンの中心になったばっか。多くのヒトが、まだまだ移り住んできたばかりです。
 それに対して、京・大坂には、都市としての歴史が、すでにありました。
 京は、もちろん、平安時代から、ずっとニホンの中心でした。
 江戸時代が始まったころでも、もう800年くらいの歴史を持ってたわけですから、すごい。
 大阪もまた、室町時代から商業都市として発展してきました。
 もちろん、太閤秀吉の居城があったわけですが、もとはといえば、商業の町です。
 つまり、町人の町。そいでもって、富もあれば、歴史もある。
 そういう意味では、ニホンでもっとも早く、市民社会が成立していた都市でございます。
 そんな上方で、17世紀に発展したのが、やつし芸といわれる演技でした。
 高貴な方が、身をやつしちゃうんですね。でもって、哀れな姿で、でも、昔の愛人が忘れられなくて、こっそり会いにきたりする。
 そういうお芝居が、人気を博し、発展していったのであります。
 有名な役者さんに、坂田藤十郎がいました。
 この名前、翫治郎さんが復活させて、今も名乗ってますよね。すんごい、由緒正しい名前なのです。
 その、ね、高貴な方が身をやつす。ま、色男が、よれよれになっちゃうわけですよ。
 そういう姿を、上方の観客は喜んだんですね。
 どうも上方って、とくに大阪人って、けっこヤンキーっぽい気質で、男らしいイメージありますけど、お芝居の中に求める男性像はじぇんじぇん違ってたんですね。
 もっとも、ずっと後になって「夫婦善哉」という小説が生まれますけど、あれも、頼りないくせに、女好きな若旦那が主人公でした。
 そういう男性像が、ひとつの理想、アコガレなのかもしれません。
 そして、細々と世話を焼き、気をつかってくれる美しい愛人がいる。
 まぁ、なんともはや、色っぽいというか、はんなりしたというか、やらかぁ〜い世界でございます。
 それに対して江戸はというと、こちら、気性が荒い。
 それというのも、さっき言ったみたいに、新興都市でございます。
 17世紀くらいだと、まだまだ発展途上。工事現場も多ければ、そこで働く人足もたぁ〜っくさん暮らしている。
 勢い、気象が荒くなるんですね。
 そこで発展したのが、荒事と呼ばれる芸でございます。
 これ、「暫」なんてお芝居が典型ですね。
 悪いヤツが、お家とお姫さまをふたつとも自分のものにしようとしている。ところが、言うことを聞かない若侍が姫を守ろうとするものだから、悪いヤツ、一網打尽に殺してしまおうとしている。
 あわや、というところに、「しばぁ〜らく、しばぁ〜らっく」と声をかけて、一人の若武者が駆けつける。
 この若侍が、やたらと強い。悪いヤツらを、一人でみぃ〜んなやっつけちゃうのであります。
 ま、他愛のないハナシですよね。
 簡単にいえば、スーパー・ヒーローもの。
 昔だから、バイクにも乗ってないし、必殺技もないだけ。あ、もっとも、近いモノはあるんですけどね。
 ま、ともかく、こういう、痛快にして単純明快な勧善懲悪劇が、江戸では人気を博していた。
 代表的な役者さんは、そらなんつっても、市川團十郎でございます。
 てなわけで、歌舞伎の演技スタイルの源流というモノは、上方が坂田藤十郎、江戸が市川團十郎にたどりつくのであります。
 そいでもって、藤十郎のやつし芸が、世話物の演技のキホンとなり、團十郎の荒事芸が、時代物の演技へとつながってゆくのであります。
 もちろん、ゲンジツには、そんなに簡単じゃありませんよ。
 「暫」系の、一幕モノのお芝居ばっかだった團十郎も、のち、多幕ものを上演するようになります。代表例が、「助六」でございます。
 そこでは、團十郎らしい、というか、江戸っ子らしい気っぷのよい男性像が演じられるわけですが、そこにはもう、荒事芸だけじゃない、上方の世話物的な演技も、ずいぶん入ってます。
 けど、まぁ、演技の形式として、上方のやつし芸、江戸の荒事芸が、ひとつのルーツとしてあるわけなのでございます。

 なんとなくわかった?
 え〜〜、歌舞伎にはどんなお芝居があるか、というおハナシだったんですが、どうも毎回、ハナシがあっち行ったり、こっち行ったり、わやわやではございました。
 しゅいましぇん。
 え〜、今回のシリーズはこれで終わりますが、次回、たぶん来年の1月くらいに、ここまでのハナシを前提に、次のおハナシを考えたいと思ってマス。
 明日は、ひょっとすっとupありません。
 そのつもりでいてくださいませ。
 ほいでわまたっ。
 ちゃみでしたっ!
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by planetebleue | 2014-12-04 19:38 | 読むラヂオ
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